『専門用語を使うのは大人として見ているから』という考えを持っている人がいるらしい。
一種のリスペクトのようなものだとも語っていたが、果たしてそうだろうか。
僕も工学を専攻している上、専門用語を使う場面はあるが
極力日常会話では専門用語を使わないように、出来るだけわかりやすい言葉を使うようにする。
わざわざ難しい言葉を使うようなことはしない。
そもそも専門用語を使うのは、”それ”を理解している人同士が
“それ”を表現するのを簡単にするために使っているものだと思う。
専門用語を知らない人にとって”それ”を専門用語で略すのは
大人としてみているとかそれ以前に、意思疎通が出来ないので不快感しか覚えないと思う。
相手に自分の知識量を示したいのか、単に専門用語を使っているのがかっこいいと思っているのか、
何なのかわからないけど、どう考えても相手のことを思いやっていないし、優しさがない。
話って誰に向けて話しているかも大事だと思う。
例えばポッドキャストであれば不特定多数の人に向けて発信しているわけだし、
中学生や高校生もいれば、社会人、もしかしたらご年配の方が聞いているかもしれない。
知識の幅も量もバラバラだ。
無論何かに特化している番組であれば別だが、
少なくとも僕のやっている番組はそういうものではない。
例えば研究室の会話であれば、ほぼ近しい知識量の人であり専門としているものも同じだ。
『専門用語を使うのは大人として見ているから』
この考えはなんか腑に落ちませんが、否定はしないでおこうと思います。
否定はしないけど、批判はする。